ドアに腕を挟まれた小さな男の子
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    喜多見駅で電車に乗ろうとしていた時、火がついたような子どもの泣き声が聞こえた。私が乗った隣のドアの隙間に腕を吸い込まれた幼稚園くらいの男の子が泣き叫んでいた。午後3時ごろ、すいている時間帯だ。

    帽子に制服姿だから、どこかの私立幼稚園に通う子か。そばでお母さんらしき人がわなわなと震えている。「挟まった」「はさまっている」と、数少ない乗客もおろおろ。飛び出して、車掌さんを呼ぶ人、ただ立ったり座ったりする人…、一人のおじいさんが、「ボタン、ボタン」と大きな声で、ドアの横下部分にあるスイッチを探して押す。その時、やっと車掌さんが飛んできた。同時にするするとドアが閉じて、男の子の腕も抜けた。あんなに見事に挟まってしまうのか、初めて目撃した。一瞬泣き止んだ男の子だが、「痛いよ〜」「おれてるよ〜」とまた叫び続ける。血は出ていない。車掌さんは「念のため医者に行きますか?」と冷静にお母さんらしき人に話しかけるが、女性はお礼も言わずに、男の子の腕をつかみ、片方の手で、床に置いてあったいくつもの紙袋と、ブランドものらしきバッグをつかんでホームに出て行った。その後、親子連れがどうしたかはわからない。「おきやくさま対応のため、しばらくお待ちください」と、車内放送が流れたが、電車は何事もなかったように走り出した。

    「ドアはさまれ」を注意する文言は、しつこいくらい何枚も、各ドアに貼ってある。電車に乗りなれない小さな子には、保護者は何度も注意するだろうから、実際に親の目の前で子どもの腕があんな風に見事に挟まるなんて信じられなかった。傘とか、スカートの裾が挟まれることは考えられるが。いやはや、何が起こるかわからない。子ども連れの親御さん、気を付けて下さいね。

    | wife編集部 | - | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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